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ユートピアニズムの解剖 : 『危機の20年』と大戦間期の国際仲裁
https://doi.org/10.15088/00000863
https://doi.org/10.15088/0000086385045df4-a290-44b5-bc9a-8db936d1a371
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 紀要論文(ELS) / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||||
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公開日 | 2007-01-01 | |||||||
タイトル | ||||||||
タイトル | ユートピアニズムの解剖 : 『危機の20年』と大戦間期の国際仲裁 | |||||||
タイトル | ||||||||
タイトル | Anatomy of Utopianism : The Twenty Years' Crisis and International Arbitration in the Interwar Period | |||||||
言語 | en | |||||||
言語 | ||||||||
言語 | jpn | |||||||
資源タイプ | ||||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||||
ID登録 | ||||||||
ID登録 | 10.15088/00000863 | |||||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||||
ページ属性 | ||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||
内容記述 | P(論文) | |||||||
記事種別(日) | ||||||||
論文 | ||||||||
記事種別(英) | ||||||||
en | ||||||||
Article | ||||||||
著者名(日) |
木下, 郁夫
× 木下, 郁夫
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著者名よみ |
キノシタ
× キノシタ |
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著者名(英) |
KINOSHITA, I.
× KINOSHITA, I. |
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抄録(日) | ||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||
内容記述 | 国際政治の「現実」とは何であろう。政治学は規範を説教するぼかりでなく、「現実」、すなわちありのままの実存を対象としなけれぼならない、とエドワード・ハレット・カーはいましめた。『危機の20年-国際関係序説-』は彼の講義の学生どころか、国際関係論を志すあらゆる者にとり序説でありつづけている。ところが、彼の「現実」には二重の意味があった。実存以外のもうひとつの意味は、力と国家を国際政治の本質とみることであった。世論、知性、自由放任、調和、国際主義、道徳は非本質とされ、実存しない、あるべき理想境の「ユートピア」とされた。さらに、これらを重視する政策まで「ユートピアニズム」と命名され、国際連盟や諸条約がひとくくりにされた。ユートピアニズムはカーにとり、現実主義のひきたて役でしかなかった。彼は歴史のあと知恵で、つごうのよい概念と発言のよせあつめでわら人形をつくり、ノックダウンすることができた。アドルフ・ヒトラーの登場と第二次世界大戦の勃発で、力と国家の全盛期ははじまっていた。「幼稚な」ユートピアニズムと「成熟した」現実主義の二分法は、説得力あるレトリックにおもわれた。しかし、連盟も諸条約も不成功の諸提案も、まぎれもなく歴史事実であった。実存しても(彼の定義する)本質でなければ非現実、とするカーの論法はダブル・スタンダードであった。本論文ではユートピアニズムのレッテルをはられた諸現象を解剖する。まずは、法学的解剖から着手したい。 | |||||||
雑誌書誌ID | ||||||||
収録物識別子タイプ | NCID | |||||||
収録物識別子 | AN10473549 | |||||||
書誌情報 |
紀要. 地域研究・国際学編 巻 39, p. 199-220, 発行日 2007 |